パパブロガーのヨシヒロです。
第二子誕生をキッカケに半年以上の育休を取得し、子育てライフを楽しもう!と思っていた矢先、第二子を死産で亡くしました。
正直、そんな気持ちです。
でも、自分が死産を経験したからこそ伝えられることもあるだろうと思い、こうやって発信をしています。
今回は、死産の後、やるべき手続きについてお伝えしようと思います。
辛い気持ちの中、やるべき手続きはたくさんあります。健康な子どもを産めなかったママは、パパよりももっと辛いだろうと思います。
僕はパパの立場で、どんな思いで手続きを進めたのか。そんなことにも触れながら紹介しようと思います。
死産後に必要な手続き一覧
妊娠した子どもが、残念ながらママのおなかの中で死産となってしまった場合、必要な手続きは以下のとおりです。
必要なというか、実際に僕がおこなった手続きそのままです。お役所の書類手続きだけでなく、やってあげたいと思って取った行動も含めています。
ちなみに、ウチの子は妊娠18週で亡くなりましたのでその場合の手続きです。週数が異なると、法律的に書類手続きが異なりますのでご注意ください。
(その他の週数の場合については記事の最後の方に参考程度に書かせていただきます)
それから、葬儀会社に依頼すれば以下の書類手続きは全て代行してくれるはずですが、僕は自分でやりました。
ですのでここでご紹介するのは、自分で全ての手続きする場合で、お坊さんを呼んでの一般的な葬儀・告別式等はおこなわない、家族だけでお別れする場合の手順です。
① 火葬場を決める
② 死産届の提出
③ 火葬許可証の取得
④ 火葬場の予約
⑤ お別れ
火葬場の決定
妊娠12〜22週で死産となった場合、日本の法律上、火葬の義務がありますので、まずは火葬場を決める必要があります。
火葬許可証に場所を記入してもらう必要があるので、まずはどこで火葬するのかを決めておいたほうがいいと思います。
火葬場にこだわりがある人は特に。例えば、先祖代々、何かご縁があって同じ場所を利用しているとか特別な理由があれば。
僕は場所にこだわりはなかったので、住んでいる市内の火葬場を選びました。
って言うか、実は火葬場を決めずに後に説明する火葬許可証を取りに行ったのですが、
とか言われたので、
という感じで手続きがもっとも簡単な場所にしました。
と言うのも手続きに行ったとき、疲れから38度近い熱を出していて自分がふらふら状態だったのと、手続きに時間がかかって火葬してあげるまでに時間がかかるのもよくないと直感的に感じたからです。
おそらく、住民票のある場所以外の火葬場も選択することはできますが、市外の利用者は利用料が高額に設定されていたりすると思います。
ですので、手続きに行ってからどうしよう・・・と悩まなくていいように、あらかじめ決めておかれるのが良いかと思います。
そんなことすぐに考えられない・・・と思われるかもしれません。
特にママは、そんなことすぐには考えられないでしょう。でも、だからこそ、ここはパパがしっかりと考えておいてあげてください。頼りになるのはパパだけですよ。
死産届の提出
死産の場合、病院から死産届と言う書類をいただくことになると思います。僕の場合は、確かお産の翌日に受け取りました。
A3サイズの紙で、右半分は医師により記入された状態で渡されると思います。死産した子の性別や身長や体重、死産の日時や場所が記載されています。
左半分は両親の氏名や住所などを記載する欄です。届を役所へ持って行く前に記入しておきましょう。僕は全く頭が回っておらず、無記入のまま役所へ持ち込んで、その場で書きましたが。
全て記入したら役所の所定の窓口へ提出してください。僕はたまたま日曜日だったので市役所の休日夜間窓口へ提出しました。
どうやら365日、24時間受け付けてくれるようです。(市町村や地域によって異なるかもしれません)
ちなみに、死産届に書かれている子どもの身長や体重などの情報が母子手帳に転記されていない場合は、提出前に転記しておきましょう。
必須ではないですが、思い出というか、死産の子は残せるものが少ないですから、ママのおなかから出てきたときにどんな子だったのか知れる情報を手元に残してあげたいですよね。
我が子は性別が“不詳”となっていました。18週での死産だったのですが、まだ分からなかったのですね。
詳しいDNA検査などすれば現代医学であればわかるのでしょうが、見た目では判断できなかったということでしょう。
性別を知りたかった気持ちも少しあったのですが、このことを知った祖母が
と教えてくれました。へぇ、そうなんだ。と、その時は思っただけですが、後からジワジワと、祖母の愛を感じました。
火葬許可証の取得
死産届を出すと同時に、火葬許可証を取得することができます。(地域によっては窓口が異なったりすることがあるかもしれませんが)
火葬許可証は、発行する際にどこの火葬場を利用するかを記載する必要がありますので、先ほど説明した通りあらかじめ火葬場を決めておきましょう。
亡くなった子どもの両親の住所など記載してもらうのですが、住所など間違えないように申請してくださいね。
僕が申請したときは、担当の方が「1丁目23番地」と書くべきところを「1番地23号」と書いてしまい、その場で書き直しでかなり時間がかかりました。
今更ながら、冷静に間違いを見つけられた自分を褒めてあげたいですが、そのとき思ったのは、なんで今どき手書きでやらなきゃいけないんだろう・・・ということです。
なんのためのマイナンバーカード(電子情報)なのか。それでなくても心身ともに疲れ切った状態で役所へ手続きに行っているのに、勘弁してくれよ、と正直ちょっとだけ思ってしまいました。
火葬場の予約
ここまでの手続きが終われば、火葬場の予約をおこないます。電話で予約できるところもあれば、直接出向く必要があるところもあるでしょう。
僕が住んでいる市では電話での予約ができました。電話した翌日の朝イチの時間となりました。
このとき、以下のことを確認しておくのが良いかと思います。
① 控え室が予約できるか
② 収骨の入れ物などが現地で手配できるか
火葬場にもよりますが、控え室があるなら予約して利用されるのがよいのではないでしょうか。
僕の場合は、同じ日に何件かの葬儀が重なっていたようで、いくつかある控え室が取れませんでした。
そういう場合は火葬の約2時間の間どうすればいいのか?と予約の際にも聞いてみましたが、ロビーで待ってもらってもいいし、近所の喫茶店など外へ出られる方もいますよ、という話でした。
でも、いざ当日になったら火葬の間、外へ出かける気にはならず、ロビーのベンチで待つことになりました。
身体は無意識に疲れを溜めていってしまいますので、自分の身体をご自愛いただくためにも、控え室は確保しましょう。
また、そもそも収骨するかなど、考え方は個人や信仰する宗教によっても様々と思いますが、収骨される場合は、収骨袋など必要になりますので、現地で購入できるかなど確認が必要でしょう。
小さな赤ちゃんだから、可愛らしい入れ物を用意してあげたいという想いをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
最近はネットでそういったものも購入できるので、もし時間に余裕があるならこれだと思うものをネット購入されてもいいかもしれません。
お別れ
いよいよお別れの日。
予約した時間に遅れぬよう火葬場へ行きましょう。予約の際に、何時までに来てください、という指示があるかと思います。
我が家の場合、お坊さんを呼んだりせず、僕たち夫婦と長男、それから僕たちの両親だけでお別れをすることにしました。
火葬場の前室、質素な祭壇だけが置かれ、そこへ僕たちの手で赤ちゃんを運び入れました。
赤ちゃんを病院から引き渡してもらうとき、どうしても保冷してあげる必要がありました。
だから、赤ちゃんの棺が入る可愛らしい柄のクーラーバックを購入しました。たくさんのお花や、おもちゃや、元気で生まれて来た暁には着せてあげたかった洋服などと一緒に。
そのクーラーバックを前室で開封し、集まってくれた家族にも面会してもらい、ご焼香をして最後のお別れでした。
死産した小さな赤ちゃんの場合、火葬後に骨が残らないこともあるそうですが、朝イチは火葬場の熱源の温度が比較的低いので、骨が残りやすいと言われているようです。
我が子は、18週という小さな赤ちゃんだったけれど、きちんと骨を拾ってあげることが出来ました。
母ちゃんのおなかの中でしっかりと身体を作ってこの世界へ出てくる準備をしていたんだと思うと、涙が止まりませんでした。
妊娠22週以上で死産した場合の手続き
以上ご紹介したのは、妊娠12〜22週で子どもが死産してしまった場合の手続きです。
22週以上になると、法律的に役所への書類手続きが変わってくるようです。
22週未満であれば死産届を出しますが、22週以上では出生届と死亡届を出すみたいです。
この記事では詳しくは触れませんが、産婦人科の先生に確認をしていただくのが一番良いかと思います。
おわりに
今回は子どをも死産で亡くしたときに必要な手続きを時系列でご紹介しました。
途中、僕の想いを色々書き込んだのでもし読みづらいと感じてしまったらごめんなさい。
いつもはブログ記事をかなり推敲して投稿する(しているつもり)のですが、この記事についてはあまり推敲する気にもならなくて・・・
でも経験者だからこそ、伝えられることもあるかもしれないと思い書かせていただきました。
あなたのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。